僕はとっても美しい
何故なら僕は僕なのだから
ギリシャに行こう、そうしよう
ギリシャに行ったら僕は王様さ
だってこんなに美しいんだもの
醜いものなんか必要ないけど
どうしてもというなら、みんな僕の家来にしてあげるよ
水を打った黒い大理石の床の上で踊って脚の優雅さを示したり
ニシキヘビを纏って肌の純潔さを示したり
でも僕より美しいものは何処にも無いんだよ
ご褒美は王様の地位と生きた虎なんだ
虎は大人しくて、牙も爪も抜かれているから大丈夫
うるさいなぁ! 何でそこに行ったかは覚えていないよ
虎が後ろから噛み付いたんだ
右の首筋と顎の一部が砕けてしまったよ
鋭い爪がわき腹の上に刺さって
抱き込むように後ろに引き倒されたんだ
虎の抱擁から逃れようと少しだけもがいてから、僕はショックで死んでしまったよ
しまった、敵に騙された
この虎は大人しくなんか無いんだ
アレ、でも敵は誰だったんだろう?
普段あなたが虎を見ることも無いけれど、トラの牙と爪を感じることは出来る。
虎は力/生命力の現われで、あなたはそれを外に投射した。
生命力(より力強いもの)が自分の外にあるとあなたは考えた。
しかしそれ(生命力)は神の現われなので、それはあなたと一つであって、あなたからそれ(生命力)を離しておくことは不可能。
だからそれ(生命力を象徴している虎)はあなたに襲い掛かった、あなたの夢の中で。
虎はあなたの生命力の象徴で、だからあなたの分離した力のアイドルが虎。 だから、虎はあなたのアイドル(偶像)で、虎があなたの一部(あなたの意識から切り離されている部分)を表している。
「美しい者は愚かに違いないという定義{裁き}」がこのアイドルの上に下されている。
しかし神の意志から分離した時点で、既に間違い(愚かさ)が見られている。
例えばこのように神の性質である生命力と美しさ(調和)を切り分けることで、あなたの分離したアイデンティティが成立しているように見える。
虎や美少年をより遠くに投射することも可能。
その場合、虎も美少年も他者(他のもの)の上に投射される。
自分で独立して成功することが出来る(神から独立した自我を確立することが出来る)と考え、自分の能力{分離的能力}を発揮しようとすると、あなたは虎に引き倒されてしまう。
0 件のコメント:
コメントを投稿